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この記事は英語講師歴20年、オンライン英会話スクール「Coogee English Online」運営の筆者が解説しています。
英会話講師の私が、日記を英語で書き始めた理由

英会話講師として日々英語に触れている私ですが、ある時ふと「自分自身の英語は、ちゃんと今の自分を映しているだろうか?」と感じる瞬間がありました。レッスンでは自然に英語を使っているのに、いざ自分のことを語ろうとすると、決まりきった表現ばかりが浮かんでくる。その違和感が、英語で日記を書き始めたきっかけでした。
英語日記と聞くと、学習の一環、トレーニングのようなイメージを持たれがちですが、私の場合は少し違います。正直に言えば、「勉強しよう」と思って始めたわけではありません。日々の中で感じた気持ちや、季節の移り変わり、それから、ほんとに小さな取るに足らない出来事や、クスッと笑ってしまったことなどを、メモのような感覚で英語で残してみたくなった。ある意味それは、健康日記のようなものでした。
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英語は「使うもの」だと実感した瞬間
最初の頃の日記は、本当に短いものでした。Today was busy. I was tired. それだけの日もあります。それでも、不思議と「英語を使った」という感覚が残りました。文法が完璧かどうかよりも、自分の一日を英語で置き換えたこと自体が、いつもの勉強とは違う満足感をくれたのです。
教える立場にいると、どうしても「正しさ」を意識しすぎてしまいます。けれど、日記は誰かに見せるものではありません。評価もされません。だからこそ、英語を道具として使う感覚を、素直に思い出させてくれました。

講師だからこそ感じた、言葉と感情のズレ
もう一つ大きかったのは、感情と言葉の距離に気づいたことです。日本語では簡単に書ける「なんとなく疲れた」「少しモヤモヤした」という感覚を、英語でどう表すか考える時間が増えました。辞書を引くこともありますが、必ずしもぴったりの単語が見つかるとは限りません。
その時に、「じゃあ、どう言えば今の自分に近いか」を考えるようになりました。このプロセスは、英会話の現場で生徒さんが感じている戸惑いと、とてもよく似ています。頭では分かっているのに、言葉にできない。その感覚を、自分の中で再体験できたことは、講師としても大きな気づきでした。
完璧な英語より、続けられる英語へ
英語日記を続ける中で、自然と「続けること」を優先するようになりました。長い文章を書けない日もありますし、同じ表現を何度も使ってしまう日もあります。それでも、「書かないよりは、少し書く」を選ぶ。その積み重ねが、英語を生活の中に置く感覚を育ててくれました。
英会話講師であっても、英語は完成形ではありません。日記を書くことで、学ぶ側と使う側の両方の立場を行き来できるようになった気がしています。その往復こそが、私が英語で日記を書き続けている一番の理由かもしれません。
うまく書こうとしない英語日記のルール

英語日記を続ける中で、私が一番大切にしているのは「うまく書こうとしない」という姿勢です。英会話講師という立場もあり、最初は無意識のうちに、文法や語彙の正確さを気にしていました。でも、それをやってしまうと、ペンが止まる時間が増えてしまうのです。
日記は本来、今日あったことや、その時に感じたことをもっと気楽に残す場所です。そこに「正しい英語を書かなければ」という条件が加わると、途端に自由度が下がってしまいます。だから私は、英語日記にはいくつかのゆるいルールを決めました。
ルール① : 一文でも終わっていい、と決める
まず一つ目は、「一文でも書けたらOK」というルールです。たくさん書ける日もあれば、全く気分が乗らない日もあります。そんな時に、「今日は短すぎるからやめよう」と思わないようにしています。Today was calm. それだけでも、その日の空気はちゃんと残ります。
このルールを決めてから、英語日記を書くことへの心理的なハードルがかなり下がりました。量ではなく、英語に触れたという事実を大事にする。その感覚が、自然と次の日につながっていきます。
ルール② : 分からない単語は無理に探さない
二つ目は、「分からない単語は無理に探さない」です。日本語で思い浮かんだ表現を、そのまま英語に置き換えようとすると、辞書を引く時間が長くなりがちです。もちろん調べること自体は悪くありませんが、日記の流れを止めてしまうこともあります。
そんな時は、知っている単語だけで言い換えてみます。細かいニュアンスが削られることもありますが、「今の自分が持っている英語」で表現することを優先します。これは、会話の場面でもよく起こることですよね。その感覚を日記の中で許してあげるようにしています。
ルール③ : 過去の自分を直しすぎない
三つ目は、「後から直しすぎない」というルールです。読み返してみると、もっと良い言い方が思い浮かぶこともあります。でも、すべてを直してしまうと、その時の自分の英語が見えなくなってしまいます。
あえて残しておくことで、「この頃は、こういう書き方をしていたな」と振り返ることができます。日記は記録でもあります。完璧な英文集ではなく、その時々の自分の言葉が並んでいることに意味があると感じています。
こうしたルールは、とてもシンプルですが、英語日記を続ける上での支えになっています。うまく書こうとしないことで、英語は「課題」ではなく「日常の一部」に近づいていきました。その距離感こそが、私にとって心地よい英語との付き合い方なのだと思います。
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英語日記がそのままレッスンに活きる瞬間
英語で日記を書き続けていると、「これはそのままレッスンで使えるな」と感じる瞬間が増えてきました。教材として準備した表現ではなく、自分の生活から自然に生まれた英語だからこそ、教室の空気にもすっとなじむのだと思います。
たとえば、生徒さんから「今日は特に何もなかった日って、英語でどう言えばいいですか?」と聞かれた時。以前の私なら、教科書的な例文を探していたかもしれません。でも今は、自分の日記に書いた一文がそのまま浮かびます。Nothing special happened today. とてもシンプルですが、「何もない一日」をちゃんと表せる表現です。たとえそれが続いてしまったとして、いいのです。
作られた例文ではなく、実感のある英語
英語日記の良さは、感情や状況がセットになっていることです。忙しかった日、静かだった日、少し疲れていた日。そうした背景を知っているから、その英語がどんな場面で使われるのかを、具体的に伝えられます。
生徒さんに例文を紹介する時も、「これは私が昨日書いた日記の一文なんです」と添えるだけで、英語がぐっと身近になります。英語が誰かの生活の中で実際に使われていると感じてもらえると、表情がふっと柔らぐのが分かります。
生徒さんのつまずきが、手に取るように分かる
英語日記を書いていると、自分自身も「言いたいのに出てこない」経験を何度もします。その感覚があると、生徒さんが言葉に詰まっている時に、必要以上に急かさなくなりました。
「今、日本語では浮かんでるんですよね」「それを英語にする途中ですよね」と声をかけると、多くの生徒さんがほっとした顔をします。これは、日記を通して自分も同じプロセスを踏んでいるからこそ、自然に出てくる言葉だと感じています。
レッスン内容が、少しずつ生活寄りになる
もう一つの変化は、レッスンの話題がより日常的になったことです。英語日記では、特別な出来事よりも、何気ない一日を書くことの方が多くなります。その積み重ねが、「英語は特別な時に使うものではない」という感覚につながっていきました。
その結果、生徒さんにも「昨日何食べました?」「今日はどんな一日でした?」といった質問を、以前より自然に投げかけられるようになりました。難しい表現は使わなくても、自分の言葉で答えてもらう。そのやり取り自体が、十分な会話練習になります。
英語日記は、直接レッスンのために書いているわけではありません。それでも、気づけば教える場面のあちこちに染み込んでいました。英語を生活の中で使う感覚が、自分の中にある。それが、レッスンにも静かに反映されているのだと思います。
今日の出来事を英語にする習慣がくれたもの

英語で日記を書くことが習慣になってから、英語との距離感が少しずつ変わってきました。以前は、英語は「使う時間」を意識的に作らないと触れられないものだった気がします。でも今は、今日の出来事をどう英語で残そうか、と一日の終わりに自然と考えるようになりました。
特別なことがあった日だけでなく、何も起こらなかった日も英語にしてみる。その積み重ねが、「英語で表現できる自分の範囲」を静かに広げてくれたように感じています。大きな変化というより、小さなズレが少しずつ整っていく感覚に近いかもしれません。
英語が自分の内側に戻ってくる感覚
日記に書く英語は、誰かに向けたものではありません。だからこそ、評価されることも、比べられることもありません。その安心感の中で書く英語は、外に向かって使う英語とは少し質が違います。説明するための英語ではなく、自分のための英語です。
実際、私の生徒さんの中にも、「英語日記」を書き続けている方が何人かいらっしゃいます。彼らには、毎日書くこと、はおすすめしていなくて、「書きたいな〜」と思った日だけでいいので、メモ感覚で書いてみてください、とお伝えしています。彼らの書いた日記を拝見していると、今日は〜へ行った、〜を食べた、〜が楽しかった、など、本当に身近で、人に話すほどでもない内容のことを書かれている方が多いです。ですが、それでいいと思います。いや、むしろ、それがいい!と思います。
そこからまた少しずつ「いつもと違う感じにして、今日はこう書いてみようかな」などの感情が出てくるからです。変化を恐れず、徐々に成長していく自分を感じることができるかな、って思います。
そのような変化を積み重なると、不思議と会話の場面でも言葉が出やすくなります。準備していた表現ではなく、その時の気持ちに近い言葉が、自然に浮かんでくる。英語が一度、自分の内側に戻ってきたからこそ起きる変化なのだと思います。
「書けない日」も含めての習慣
もちろん、毎日うまく書けるわけではありません。忙しくて一行も書けない日もありますし、英語に向き合う気力がない日もあります。でも、それを失敗だとは思わなくなりました。書けなかったという事実も含めて、日常だからです。
翌日にまた一文書ければ、それで十分。英語日記は、途切れずに続くことよりも、戻ってこられる場所であることの方が大切だと感じています。
英語と一緒に過ごす、という選択
英会話講師として、英語を教える立場にいる今でも、英語は学び続ける対象です。だからこそ、英語日記という形で、英語と一緒に生活する時間を持てていることが、私自身の支えになっています。
今日あったことを、今日の自分の英語で書く。その繰り返しは、とても静かですが、確かな手応えがあります。英語が特別なものになりすぎないように、生活の中にそっと置いておく。そのための一つの方法として、英語日記はこれからも私のそばにあり続けると思います。
「日記だから毎日書かなきゃ意味がない…」なんて、頑張らなくていい英語日記、体温を測って記録していくかのような感覚で、皆さんもぜひやってみてください。
その思い込みが話せない原因?英会話に潜む“誤解”をほどくレッスン
英語学習を続けていると、
「自分は今どのくらい理解できているんだろう?」と感じる瞬間があります。
そんなときは、一度 自分の英語力の現在地を測ってみる のも一つの方法です。
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TOEICの目安スコアも表示されるので、今の実力を知る参考にもなります。


