英語は全部聞き取れなくても大丈夫|英会話レッスンでよくある場面

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この記事は英語講師歴20年、オンライン英会話スクール「Coogee English Online」運営の筆者が解説しています。

英会話は、相手の英語をすべて聞き取れなくても問題ありません。

英会話を始めたばかりの方が、よく不安に思うことのひとつに、「全部聞き取れなかったらどうしよう」という気持ちがあります。

英語ができる人は、相手の言葉を最初から最後まで正確に理解し、すぐに自然な英語で返している。そんなイメージを持っている方も少なくありません。けれど、実際の英会話は、そんなにきれいに進むものではないのです。

レッスンの中でも、少し聞き間違えたり、意味を勘違いしたりしながら会話が続いていく場面はよくあります。それでも、やり取りを続けているうちに、「あ、そういう意味だったのか」と途中で気づくことがあります。英会話は、完璧に理解してから話すものというよりも、会話の中で少しずつ意味をすり合わせながら進んでいくものなのだと、日々感じています。

少し聞き違えても、会話はそのまま続いていく

英会話レッスンでは、生徒さんが最初に少し意味を取り違えたまま話し始めることがあります。けれど、それだけで会話が完全に止まってしまうわけではありません。むしろ、やり取りを重ねていく中で、本人が途中から「あれ、さっき自分が受け取っていた意味と違うかも」と気づくことも多いのです。

そういう時、すぐに答えを言ってしまうのではなく、会話の流れを見ながら、少しずつ修正できるように促します。全部を先回りして正してしまうよりも、自分で気づけるようにした方が、その後の理解が深くなるからです。これは、子育てにも少し似ている部分があるように感じています。

もちろん、意味が大きくずれてしまっている場合には、きちんと「その言い方だとこういう意味になってしまうよ」と伝えます。ただ、少し表現が不自然なだけだったり、より自然な言い方がある場合には、「それもいいけれど、こうするともっと伝わりやすいよ」と理由を添えて説明するようにしています。

英会話は、最初から完璧な理解の上で成り立つものではありません。少しずつ確認し、気づき、修正しながら続いていくものです。だからこそ、「少し聞き取れなかった」「少し勘違いしていた」ということだけで、自分は向いていないのかもしれない、と考える必要はありません。

間違いは、レッスンの中ではむしろ歓迎したいもの

レッスンの中で、生徒さんが間違えた時に、内心では「よかった、今ここで間違えてくれて」と思うことがあります。少し意外に感じるかもしれませんが、間違いがあるからこそ、その場でしっかり説明ができるからです。

間違えたまま誰にも気づかれずに進んでしまうと、本人の中では「これで合っているんだ」という認識で残ってしまうことがあります。そうなると、あとから直す方が大変です。だからこそ、レッスンの中では、むしろ思いきって間違えてくれた方がありがたいと感じます。

たとえば、自分の経験を言いたい場面で I have gone to Europe twice. と言ってしまった時には、そのまま流さずに、なぜこの場合は I have been to Europe twice. の方が自然なのかをきちんと説明します。ただ「違うよ」と伝えるだけではなく、「その言い方だと、今そこへ行ってしまっている意味に近くなるから、経験を言いたい時にはこちらの表現の方が合うんだよ」と、理由ごと理解してもらうようにしています。 行ってしまってまだ戻ってきていないのであれば、ここでレッスンしていないはずですからね。

理由まで分かると、生徒さんの中でも「ああ、だからそうなるのか!」と納得が生まれます。表面だけ直して終わるのではなく、根っこの部分まで理解できると、同じ間違いは少しずつ減っていきます。間違いは恥ずかしいものではなく、理解を深める入り口なのだと思います。

すぐに答えを教えないのは、「へぇ〜」で終わらせないため

レッスンでは、私がすぐに答えを言ってしまうことはあまりありません。もちろん、必要な時にははっきり説明しますが、できるだけ生徒さん自身が気づけるように促すことを大切にしています。

なぜなら、こちらが先に答えを全部言ってしまうと、多くの場合「へぇ〜」で終わってしまうからです。その場では分かったような気持ちになっても、自分で気づいたことではないので、記憶に残りにくいのです。

たとえば、昨日あったことを話してもらう時に、本当は過去形で話すべきところを、ずっと現在形のままで話してしまう生徒さんは少なくありません。でも、本人としては「ちゃんと英語で言えた」という達成感が先に来るので、その時点では間違いに気づいていないことも多いのです。

そういう時には、すぐに正解を言うのではなく、「今の話って昨日のことだったよね」「じゃあ、もう一回言ってみようか」と促します。すると、生徒さんが途中で「あっ」と気づき、今度は過去形を使って言い直してくれることがよくあります。

この「自分で気づいて、自分で言い直した」という経験が、とても大切なのです。答えをもらって終わるのではなく、自分で修正したからこそ、次に似た場面が来た時に思い出しやすくなります。英語は、ただ正解を覚えるだけで身につくものではなく、気づきと修正の積み重ねの中で、自分の言葉になっていくのだと思います。

会話はテストではなく、やり取りの中で育っていくもの

学校英語の影響もあってか、「間違えてはいけない」と強く感じている方はとても多いです。文法が完璧でなければ話してはいけない、発音がきれいでなければ通じない、全部聞き取れなければ会話にならない。そう思い込んでしまうと、一言目がとても重くなります。

けれど、会話はテストではありません。多少のずれがあっても、文脈や表情や流れの中で意味は補われていきます。もちろん、何でも適当でいいという意味ではありませんが、「最初から完璧でなければならない」と考えすぎると、英語を口に出す機会そのものが減ってしまいます。

実際には、少し間違えながら話し、その都度修正しながら前に進んでいく人の方が、会話の力は育っていきます。英語が話せるようになる人は、最初から完璧だった人ではなく、不完全なままでもやり取りを続けてきた人です。その過程の中で、少しずつ自然な表現が増え、聞き取れる範囲も広がっていきます。

英会話に潜む思い込みについては、こちらの記事でも書いています。

その思い込みが英語を話せない原因? はコチラ

間違えても大丈夫。あとで修正できれば、それでいい

英会話をしていると、聞き取れなかったり、言い方を間違えたりすることは普通にあります。でも、それは失敗ではありません。その場で気づいて修正できれば、むしろ大きな前進です。

レッスンの中では、私はよく「よかった、今ここで間違えてくれて」と思います。なぜなら、その瞬間にしっかり説明ができるからですし、生徒さんにとっても、その場で理解し直せると記憶に残りやすいからです。

大切なのは、最初から一度も間違えないことではありません。間違えたあとに、どう修正するかです。少しずつ自分で気づけるようになり、必要な時には説明を受けながら直していく。その経験が積み重なることで、英語は少しずつ自分の中に定着していきます。

だから、全部聞き取れなくても大丈夫です。途中で勘違いしても大丈夫です。まずは、会話の中に入ってみること。そして、間違えた時には「よかった、今ここで気づけた」と思えること。その感覚が育ってくると、英会話はもっと楽になります。

英語は、完璧になってから話すものではありません。話しながら整えていくものです。間違えることを怖がりすぎず、まずはどんどん出してみる。あとでしっかり修正できていれば、それで十分です。会話は、本来楽しむものですからね。英会話が続かない理由には、こうした「思い込み」が関係していることも少なくありません。

英会話が続かない本当の理由と、今日から変えられる考え方については、こちらの記事でも詳しく書いています。

英会話が続かない本当の理由と、今日から変えられる考え方

江戸庶民
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この記事の筆者

子供から大人まで幅広い年齢層と学習目的の多様化にお応えしながら、これまで20年間で100人以上の生徒さんにマンツーマンオンライン英会話レッスンを実施。

「江戸庶民」という名前には、豊かさは必ずしも便利さやお金の量だけではない、という想いを込めています。今あるものを大切にしながら暮らしていた、江戸時代の庶民たちの心意気のように。

大きな変化を求めなくても、今日のひとことから世界は動き出します。
英語もまた、日々の小さな積み重ねが世界を豊かに広げてくれるものだと考えています。

現在も英会話講師として、オンラインスクール 「Coogee English online」
(クージー・イングリッシュ・オンライン)を運営しております。
小さな積み重ねを大切にしながら、一人一人の生徒さんに寄り添うレッスンを展開中です。
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【江戸庶民】運営者プロフィールページ
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