※本記事にはプロモーションが含まれています。
こんにちは!この記事は、英会話講師歴20年、オンライン英会話スクール「Coogee English Online」の運営者が解説しています
「CASECって結局なにが分かるの?」「TOEIC L&Rと何が違うの?」「受ける意味はある?」。英語テストは名前だけ見ても違いが分かりにくく、迷ってしまうのは自然なことです。
この記事では、CASECがどんなテストなのか、ほかの英語テストと何が違うのか、どんな人に向いているのかを、英語を教える立場からわかりやすく整理します。
結論から言うと、CASECは「今の英語力を短時間で正確に測って、次の勉強を決める」のに向いたテストです。その秘密は、このあと紹介する「アダプティブ方式」という仕組みにあります。
英語レベルの測り方を全体から知りたい方は、まずこちらをご覧ください
英語レベル完全診断ガイド|CEFR・TOEIC・英検で現在地を知る
CASECとは?オンラインで受ける英語コミュニケーション能力テスト
CASEC(キャセック)は、株式会社教育測定研究所が開発・運営している、オンラインの英語コミュニケーション能力判定テストです。パソコンやスマートフォンから、自宅など好きな場所・好きな時間に受験できます。
始まりは2001年。日本で初めての「コンピュータ適応型テスト」としてスタートし、20年以上の運営実績があります。累計の受験者数は353万人を超えています(2026年3月末時点)。
個人の受験だけでなく、大学の新入生クラス分けや、企業の研修・採用など、団体でも幅広く使われています。「短時間で、一人ひとりの英語力を正確に測りたい」という場面で選ばれているテストだと言えます。
CASECがどんなテストか、まずは雰囲気を見てみてください。
![]()
CASECの最大の特徴:アダプティブ方式(適応型テスト)
CASECをほかの英語テストと大きく分けているのが、アダプティブ方式という仕組みです。
これは、解答が正解なら次はもう少し難しい問題、不正解なら次はやさしい問題が出るというように、受験者の答えに合わせて問題の難易度が変わっていく方式です。
紙の試験では、全員が同じ問題を解きます。そのため、自分には簡単すぎる問題や、難しすぎて手も足も出ない問題にも時間を使うことになります。アダプティブ方式なら、自分のレベルに近い問題が中心に出題されるので、少ない問題数でも英語力を絞り込んでいけるのです。
「CASECは難しい?」の答えもここにある
CASECを検討している方からよく出るのが、「難しすぎたらどうしよう」という不安です。
アダプティブ方式のテストには、「合格ライン」や「全員共通の難易度」がありません。英語学習を始めたばかりの人にはその人に合った問題が、上級者には上級者向けの問題が出ます。つまり、誰にとっても「ちょうど実力が測れる難しさ」になるように作られているテストです。
満点を取ることが目的ではありません。今の自分がどこにいるかを知るつもりで、気負わずに受けてみてください。
問題構成とスコアの仕組み
CASECは全60問・4つのセクションで構成されていて、所要時間は約40〜50分です。スコアは各セクション250点、合計1000点満点で表示されます。
| セクション | 測る力 | 問題数 | 満点 |
|---|---|---|---|
| セクション1 | 語彙の知識 | 16問 | 250点 |
| セクション2 | 表現の知識 | 16問 | 250点 |
| セクション3 | リスニングでの大意把握 | 17問 | 250点 |
| セクション4 | 具体的な情報の聞き取り(聞いた英語を入力する形式) | 11問 | 250点 |
セクション1・2は音声のない問題、セクション3・4はリスニング問題です。特にセクション4は、聞き取った英語を自分でキーボードやスマホで入力する形式なので、「なんとなく分かった」ではごまかせない聞き取りの正確さが問われます。
結果は受験後すぐに画面に表示され、TOEIC L&Rスコアや英検の級の目安もあわせて確認できます。
※問題数・スコア・受験者数は、CASEC公式サイトの情報をもとにしています(2026年10月時点)。
1問あたりの解答時間や、受験時間の詳しい内訳はこちら
CASECで分かること・分からないこと
ここは誤解しやすいポイントなので、講師目線で正直に書きます。
CASECで測れるのは、語彙・表現の知識と、リスニングの力です。英語を「理解する力」を短時間で正確に見るのは、とても得意なテストです。
一方で、「話す力」と「書く力」は直接は測りません。英語力は本来、読む・聞く・話す・書くの4つが組み合わさったものなので、CASECのスコアだけで英語力のすべてが分かるわけではありません。なお、スピーキングを測りたい場合は、別のテストとして「CASEC SPEAKING」も用意されています。
大切なのは、CASECの結果を「判定」ではなく「次の勉強を決める材料」として扱うことです。
・スコアが思ったより低い → 落ち込むのではなく「伸びしろが見えた」と受け取る
・語彙のセクションが弱い → 単語学習の優先順位を上げる
・リスニングが弱い → 音の連結に慣れていないのか、語彙が足りないのかを分けて考える
CASECとTOEIC L&Rの違い:目的が違えば、使い方も変わる
「結局、CASECとTOEIC L&Rってどう違うの?」は、いちばん多い質問です。細かい形式の違いより、まず目的の違いで整理すると分かりやすくなります。
| 比較ポイント | CASEC | TOEIC L&R |
|---|---|---|
| 受け方 | オンラインで、好きな日時に受験 | 決められた日程・会場で受験 |
| 所要時間 | 約40〜50分 | 約2時間 |
| 結果 | 受験後すぐに表示 | 後日発表 |
| 使いどころ | 現在地の確認・学習の方向づけ | 英語力の対外的な証明(履歴書・社内基準など) |
| 向いている人 | まず実力を把握したい・腕試しをしたい | スコアを実績として使いたい・目標点がある |
どちらが上、という話ではなく、用途が違うのです。おすすめは、TOEIC L&Rを受ける前にCASECで腕試しをして、自分の現在地と弱点を知っておくこと。受験料も時間もかかる本番の前に方向性を確かめておけば、勉強のムダがぐっと減ります。
なお、CASECのスコアも客観的な英語力の証明として履歴書に書くことができ、有効期間は受験日から2年間が目安です。
CASECのスコアがTOEIC L&Rだと何点くらいか気になる方はこちら
CASECが向いている人・向いていない人
向いている人
・TOEIC L&Rの前に腕試しをしたい人
・英語学習を始めた(再開した)ばかりで、現在地を知りたい人
・勉強しているのに伸び悩んでいて、原因を整理したい人
・試験会場に行く時間が取りにくい、忙しい社会人や学生
期待とズレやすい人
・資格として「強い肩書き」が欲しい人(この目的ならTOEIC L&Rや英検のほうが伝わりやすい場合が多いです)
・スピーキングやライティングまで含めて測りたい人(目的に合わせて別のテストを選ぶ必要があります)
・換算スコアだけを知って安心したい人(テストを受ける意味が薄くなってしまいます)
ここを理解しておくと、受けたあとに「思っていたのと違う」ということが起きにくくなります。
講師としての結論:CASECは「受けたあと」で価値が決まる
20年英語を教えてきて強く感じるのは、テストは受けること自体より、結果をどう使うかで価値が決まるということです。せっかく現在地が分かっても、結果を見て一喜一憂するだけでは、勉強は何も変わりません。
CASECを受けたら、次の流れで結果を「勉強の設計」に変えてみてください。
1. 結果を見て、強いセクションと弱いセクションをメモする
2. 弱点を1つに絞る(全部をやろうとしない)
3. その弱点だけに、2週間集中して取り組む
4. もう一度受けて、やり方が合っていたかを確かめる
英語学習は、気合いよりも検証が効きます。いつでもオンラインで受けられ、結果がすぐ出るCASECは、この「確かめて、直す」をくり返すのに向いたテストです。
TOEIC L&Rに向けて勉強を始める方は、レベル別の勉強法もあわせてどうぞ
CASECの受け方と料金
個人受験の料金は1回3,667円(税込)です(2026年10月時点・CASEC公式サイトより)。テキスト代やスクール代、そして方向がずれたまま勉強を続ける時間を考えると、最初に一度現在地を測っておくのは、十分に意味のある投資だと思います。
申し込みから受験までの流れは、こちらの記事で画面つきで解説しています。
CASECの受け方|申し込み方法・料金・受験時間をわかりやすく解説
CASECの申し込み方法|画像つきで手順を解説【スマホでもOK】
迷っている時間より、40分で答えを出すほうが早いです
英語レベルの測り方を全体から見直したい方はこちら
英語レベル完全診断ガイド|CEFR・TOEIC・英検で現在地を知る
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


