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この記事は英語講師歴20年、オンライン英会話スクール「Coogee English Online」運営の筆者が解説しています。
「英語が話せるって、実際どのくらいのレベルのこと?」
英語を学んでいると、こうした疑問を持つ方はとても多いです。
日常会話が少しできれば「話せる」と言っていいのか、それともTOEICで高得点を取らないといけないのか。自分の英語力がどのあたりにあるのか、はっきりわからないまま勉強している方も少なくありません。
そこで知っておきたいのが、CEFR(セファール/セファーと呼ばれることもあります)という英語力の基準です。CEFRは、英語をはじめとする外国語の力を世界共通の目安で示すための指標で、A1からC2までの6段階に分かれています。
この記事では、CEFRを初めて知る方にもわかるように、まず「CEFRとは何か」をやさしく整理したうえで、特に多くの方が気になるB1・B2レベルについて詳しく解説します。
あわせて、TOEICや英検ではどのくらいの目安になるのか、どこまでできると「英語が話せる」と感じやすいのかも、英語講師の視点でわかりやすくお伝えしていきます。
CEFRの全体像については、こちらの記事でA1〜C2まで詳しく解説しています。
CEFR(セファー)とは?A1〜C2をわかりやすく解説 | 英語レベルの世界基準と目安
英語が話せるレベルの目安は、CEFRでいうとB1・B2

結論から言うと、「英語が話せる」と感じられやすい目安は、CEFRのB1〜B2あたりです。
もちろん、「話せる」の感じ方には個人差があります。海外旅行で困らないレベルを「話せる」と感じる人もいれば、仕事で英語を使いこなせる状態を「話せる」と考える人もいます。
ただ、英語学習の現場で多くの方を見ていると、B1に入ると“英語でやり取りできる感覚”が出てきて、B2に近づくと“かなり安定して話せる感覚”が強くなることが多いです。
まずは全体像をつかむために、CEFR・TOEIC・英検の目安を簡単に見てみましょう。
| CEFR | TOEIC L&R の目安 | 英検の目安 | 英語力のイメージ |
|---|---|---|---|
| C2 | 950点以上 | 1級以上の感覚 | 非常に高度。複雑な内容も自在に扱えるレベル |
| C1 | 850〜945点前後 | 英検1級 | 上級。仕事や専門的な内容にもかなり対応しやすい |
| B2 | 700〜845点前後 | 英検準1級 | 中上級。実用的な会話や読解がかなり安定してくる |
| B1 | 550〜695点前後 | 英検2級 | 中級。身近な話題であればやり取りしやすくなる |
| A2 | 225〜545点前後 | 英検準2級 | 初級。基本表現を使って簡単なやり取りができる |
| A1 | 120〜220点前後 | 英検3級〜5級 | 入門。ごく基本的な単語や表現が中心 |
この表を見るとわかるように、英語力は「話せる・話せない」の二択ではなく、少しずつ積み上がっていくものです。特にB1とB2は、英語学習者にとって大きな節目になりやすいレベルです。
CEFRとTOEIC・英検の関係をまとめた早見表は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
英語レベル早見表 | CEFR・TOEIC・英検を比較して英語力の目安をわかりやすく解説
CEFRとは?英語力を世界共通の基準で表したもの
CEFRは、Common European Framework of Reference for Languages の略で、日本語では「外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ共通参照枠」などと訳されます。
名前だけ見ると少し難しそうですが、考え方はシンプルです。
CEFRは、その言語で何ができるかを基準にしてレベル分けをしています。
たとえば、「難しい文法をどれだけ知っているか」だけではなく、
・自己紹介ができるか
・日常会話を続けられるか
・自分の意見を説明できるか
・仕事や学問の内容を理解し発信できるか
といった、実際の運用力で見ていくのが特徴です。
そのため、英語学習者にとっては、「今の自分はどのくらいのことができるのか」を把握しやすい基準だと言えます。
また、日本では英語力をTOEICや英検で考えることが多いですが、それらをCEFRにあてはめて見ることで、スコアの意味がかなりわかりやすくなります。
たとえばTOEICの点数だけを見ると、「700点って高いの?」「英検2級って英会話ではどのくらい?」と迷いやすいですが、CEFRを間に入れると、英語力の位置づけが整理しやすくなります。
CEFR B1レベルとは?身近な話題なら英語でやり取りしやすくなる段階
CEFR B1は、一般的に中級レベルとされます。
この段階に入ると、英語がまだ完璧ではなくても、身近な話題であれば自分の考えを伝えたり、相手の話をある程度理解したりしやすくなってきます。
たとえば、次のようなことが少しずつできるようになります。
・趣味や仕事、学校生活などについて話せる
・旅行先で必要なやり取りができる
・簡単な理由をつけて自分の意見を言える
・ゆっくりめであれば会話についていける
英語講師として多くの学習者を見ていると、B1は「英語がまったく通じない状態」から一歩抜けて、会話のキャッチボールが少しずつ成立し始めるレベルだと感じます。
ただし、この段階ではまだ、話題が複雑になると詰まりやすかったり、言いたいことを正確に言葉にできなかったりすることも多いです。
そのため、本人としては「全然話せない」と感じることもあります。ですが実際には、B1に来ている時点で、英語力はしっかり積み上がっています。
大切なのは、「すらすら完璧に話せるか」ではなく、必要な場面で英語を使ってやり取りできるかという視点で見ることです。
英語学習では、ここを誤解してしまう方が少なくありません。ネイティブのように話せないからといって、自分はまだ話せないと思い込んでしまうのです。でも、B1は十分に価値のある到達点です。
CEFR B2レベルとは?英語が話せると実感しやすくなるレベル
CEFR B2は、一般的に中上級レベルです。
多くの人が「英語が話せるね」と感じやすくなるのは、このB2あたりからです。
B2になると、身近な話題だけでなく、少し抽象的なテーマや意見交換もかなり安定してできるようになります。
たとえば、
・自分の考えをある程度まとまった形で説明できる
・ニュースや記事の内容について感想を言える
・相手の話を聞いて質問したり、意見を返したりできる
・会話が多少速くても流れを追いやすくなる
といった力が見えやすくなります。
講師の立場から見ると、B2は「英語で会話すること自体」に対する不安がかなり減ってくる段階です。もちろん知らない単語や難しいテーマに出会えば戸惑うこともありますが、それでも会話全体としては成立しやすくなります。
また、B2レベルの方は、読む・聞く・話す・書くのバランスも少しずつ整ってくることが多いです。単発のフレーズだけでなく、少し長めの内容でも理解し、英語で返せる力が育ってきます。
そのため、英語を使う仕事を目指す方や、外国人と自然に話したい方にとって、B2はひとつの大きな目標になります。
ただし、ここでも覚えておきたいのは、B2だからといって完璧ではないということです。むしろ、「わからない部分があっても会話を続けられる」「100%理解できなくても必要なやり取りができる」ことが大切です。
英会話では、全部を聞き取れて全部を完璧に言えなくても、十分にコミュニケーションは成り立ちます。
TOEICや英検で見ると、B1・B2はどのくらい?
英語学習者にとっては、CEFRだけでなく、TOEICや英検との関係も気になるところだと思います。
目安としては、B1はTOEIC 550〜695点前後・英検2級、B2はTOEIC 700〜845点前後・英検準1級あたりと考えるとイメージしやすいです。
| CEFR | TOEIC L&R の目安 | 英検の目安 |
|---|---|---|
| B1 | 550〜695点前後 | 英検2級 |
| B2 | 700〜845点前後 | 英検準1級 |
ただし、ここでひとつ注意したいのは、TOEICの点数が高いからといって、そのまま「話せる力」と完全に一致するわけではないという点です。
TOEIC L&Rは、リスニングとリーディングの力を見る試験です。つまり、読む力・聞く力の目安としては非常に参考になりますが、スピーキングや会話の瞬発力は別に育てる必要があります。
そのため、TOEIC700点台でも「まだ話すのは苦手」と感じる方はいますし、逆にTOEICの点数がそれほど高くなくても、会話に慣れていて意思疎通ができる方もいます。
大事なのは、点数だけで自分を決めつけないことです。TOEICや英検は現在地を知るための目安として活用しつつ、実際にどんなやり取りができるのかもあわせて見ていくことが大切です。
自分の英語レベルを知るには、完璧さより「何ができるか」で考えることが大切
「自分は英語が話せるのか」と考えるとき、多くの方が基準を厳しくしすぎてしまいます。
でも実際には、英語が話せるかどうかは、ネイティブのように完璧に話せるかどうかではありません。
・簡単な会話ができる
・必要な場面でやり取りできる
・自分のことや考えをある程度伝えられる
そうした力が育ってきていれば、英語力は確実に伸びています。
特に英会話では、7割くらい理解できれば十分に会話が進むことも多いです。わからない単語が少しあっても、聞き返したり言い換えたりしながらコミュニケーションは続けられます。
だからこそ、自分の英語力を見るときは、「まだ完璧じゃない」ではなく、今の自分は何ができるのかに目を向けてみてください。
もし客観的に英語レベルを知りたいなら、英語力診断テストを使うのもひとつの方法です。数値やレベルで現在地が見えると、次に何を伸ばせばいいかがわかりやすくなります。
また、英語力は一気に伸びるものではなく、少しずつ積み上がっていくものです。A2からB1へ、B1からB2へと上がる中で、できることは確実に増えていきます。焦らず、自分の現在地を知り、その先の一歩を考えること。それが、英語学習を長く続けるうえでとても大切です。
自分の英語レベルを客観的に知りたい場合は、英語力診断テストを受けてみるのも一つの方法です。
例えば CASEC(キャセック) は、オンラインで受験できる英語レベル診断テストで、CEFRやTOEICの目安も確認できます。現在の英語力を把握しておくと、これからの学習の方向も見えやすくなります。


