英会話力を伸ばしながら英検に合格する!現役講師が教える“使える英語”

英語学習(英会話・勉強法)

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英会話と英検は別物?多くの学習者が抱える誤解

英会話と英検は、まったく違うものだと思っていませんか?実際、レッスンの中でも「会話はできるようになりたいけれど、英検は試験だから別に考えています」という声をよく耳にします。反対に、「英検の勉強をしているから会話はそのうち自然にできるはず」と考える方もいます。けれど、この二つを切り離してしまうことが、遠回りにつながっているケースも少なくありません。

英検は確かに試験です。語彙、文法、読解、リスニング、そして二次試験ではスピーキングが問われます。一方、英会話は相手とのやりとりの中で言葉を選び、瞬時に反応する力が求められます。形式だけを見ると別の世界のように感じられるかもしれません。しかし、どちらにも共通しているのは「自分の考えを英語で表現する力」です。

「知っている」と「使える」のあいだ

英検対策では、単語帳を覚え、過去問を解き、正解を積み重ねていきます。その過程で多くの語彙や表現に触れることになります。ただ、そこで止まってしまうと、「見れば分かる」状態のままになることがあります。英会話になると、その知識を自分の言葉として取り出す必要があるため、急に難しく感じてしまうのです。

この差は能力の問題ではなく、使い方の違いによるものです。たとえば英検の長文で出てきた表現を、レッスンの中で実際に自分の意見として話してみるだけでも、言葉の定着の仕方は変わってきます。試験のために覚えた表現が、少しずつ“自分の言葉”に近づいていく感覚が生まれます。

「会話ができる=試験に強い」ではない理由

一方で、英会話に慣れている方が必ずしも英検で高得点を取れるとは限りません。会話では通じればよい場面もありますが、英検では語法や文の正確さが細かく見られます。普段の会話で曖昧にしていた部分が、試験でははっきりと形になって問われるのです。

つまり、英会話と英検は対立するものではなく、視点が異なるだけなのです。会話は実践の場、英検は整理の場とも言えるでしょう。会話で使っている表現を一度立ち止まって見直すことで理解が深まり、試験で学んだ知識を実際のやりとりで試すことで表現力が広がります。

どちらか一方に偏るのではなく、行き来しながら学ぶことで、英語はより立体的になります。英会話と英検は別物、という思い込みを少し緩めるだけで、学び方の選択肢は大きく広がっていきます。

英検対策を“会話練習”に変える学習アプローチ

英検対策というと、机に向かって問題を解く時間をイメージする方が多いかもしれません。過去問を解き、間違えた問題を復習し、単語を覚える。その積み重ねはもちろん大切です。ただ、その学習を「会話練習」に少し変換するだけで、同じ時間の使い方がぐっと立体的になります。

たとえば、長文問題で扱われたテーマをそのまま会話のトピックにしてみる方法があります。環境問題やテクノロジー、教育、ボランティア活動など、英検の文章は身近でありながら社会性のある題材が多いのが特徴です。問題を解いて終わりにするのではなく、「あなたはどう思いますか?」と自分に問いかけ、声に出してみる。それだけで学習の質が変わります。

語彙問題を“自分の文章”に変える

語彙問題も、選択肢の中から正解を選ぶだけではもったいないと感じています。正解した単語を使って、自分の身近な出来事を一文で表現してみる。たとえば、challenge という単語が出てきたら、「I want to challenge myself this year.」といった形で、自分の目標と結びつけてみるのです。単語が記号ではなく、体験と結びついた言葉へと変わっていきます。

こうした小さな工夫を重ねることで、英検対策の時間がそのままスピーキングの土台づくりになります。特別な教材を増やす必要はありません。今使っている問題集の中に、会話練習の種はすでに含まれています。

二次試験を日常の会話に近づける

英検の二次試験では、イラスト描写や意見を述べる問題が出題されます。この形式を「試験用」として練習するのではなく、日常の会話に近づけていくことも大切です。イラストの内容を説明する練習は、状況を伝える力を養うきっかけになりますし、意見問題は自分の考えを整理するトレーニングになります。

レッスンでは、答えを丸暗記するのではなく、理由の部分を少し変えてみたり、具体例を付け足したりするようにしています。同じテーマでも、自分の言葉で話す経験を重ねることで、表現の幅は自然と広がっていきます。

英検対策は、決して「試験のためだけ」の時間ではありません。問題集の一問一問を、会話の素材として捉え直すことで、学習はより実践的になります。試験勉強と英会話を切り離すのではなく、同じ線の上に置いてみる。その視点の変化が、日々の学びを少しずつ変えていきます。

級別に考える、スピーキング力と合格力の伸ばし方

英検は級ごとに求められる力の質が少しずつ変わっていきます。その違いを意識せずに「とにかく上の級を目指す」という姿勢だけで進んでしまうと、どこかで負担を感じやすくなります。スピーキング力と合格に必要な力を、級別に整理してみることで、自分に合った取り組み方が見えてきます。

3級・準2級:英語で“説明する”感覚を育てる

3級や準2級では、日常的な話題が中心になります。ここで大切なのは、難しい表現を使うことよりも、基本的な文型を使って状況や気持ちを説明することです。たとえば、「なぜそれが好きなのか」「どんなところが大変なのか」といった理由づけを、短い文でもよいので自分の言葉でつなげる練習が役立ちます。

この段階で、単語の暗記に偏りすぎると、頭の中に知識は増えても口が動きにくい状態になりがちです。音読や簡単な質問への即答練習を取り入れながら、英語で話すことへの抵抗を減らしていくことが、後の級にもつながっていきます。

2級:意見を“形”にする力を磨く

2級になると、社会的なテーマが増え、自分の立場を明確にする力が求められます。ここでは語彙量だけでなく、「主張→理由→具体例」という流れを意識することが大切です。スピーキング練習では、最初に短く結論を述べ、その後に理由を一つ添えるだけでも十分なトレーニングになります。

また、読解問題で扱われた内容をもとに、自分の意見を一言添える習慣をつけると、試験対策と会話練習が自然につながります。知識をインプットするだけでなく、アウトプットに変換する時間を少し意識することがポイントです。

準1級以上:視点を広げ、論理を整える

準1級以上では、抽象的なテーマや多角的な視点が求められます。ここでは「正しい答え」を探すよりも、自分なりの考えをどう整理して伝えるかが鍵になります。英語、日本語関係なく、ここでは自分の意見を自分なりに考えてそれを頭の中でうまくまとめ、まとまった状態になりかけたところで話し始める、といった感じです。さらにスピーキング練習では、賛成・反対の両方の立場を考えてみるなど、視点を広げる取り組みが有効です。日頃からさまざまなトピックに対して自分の意見をしっかり持つ、ということがとても大事になってきます。

このレベルになると、完璧さを求めすぎて発話が止まってしまうこともあります。多少言い直しがあっても、最後まで言い切る経験を積み重ねることで、安定感が生まれていきます。

級が上がるほど難易度は高くなりますが、求められているのは特別な才能ではありません。段階ごとのテーマや形式に合わせて、話す力を少しずつ調整していくこと。その積み重ねが、スピーキング力と合格に必要な力の両方を支えていきます。

英検合格の先にある、本当に伝わる英語力とは

英検に合格することは、一つの大きな目標です。努力を重ねてきた証として、級が上がっていく過程には確かな手応えがあります。ただ、そこで立ち止まるのではなく、「その先にどんな英語を使いたいのか」を考えてみると、学びの景色は少し変わってきます。

試験では、制限時間の中で正確さや論理性が求められます。一方で、実際の会話では、相手の反応を感じ取りながら言葉を選びます。言い直したり、例えを加えたり、ときには沈黙を挟んだりすることもあります。そこには正解・不正解だけでは測れないやりとりの豊かさがあります。

英検対策を通して身につけた語彙や表現は、そのまま会話の中で活かすことができます。環境問題について学んだなら、海外のニュースを見たときに自分の考えを英語でつぶやいてみる。教育やテクノロジーのテーマに触れたなら、レッスンで少しだけ意見を述べてみる。試験で扱った内容が、日常の思考とつながった瞬間、英語は「科目」から「道具」へと変わっていきます。

私自身、レッスンの中で「この表現、英検で出てきました」と生徒さんが話してくれる瞬間が好きです。試験のために覚えた言葉が、会話の中で自然に使われる。その小さな変化が、学びの方向性を示しているように感じます。

英検は通過点であり、英会話は実践の場です。どちらかに偏るのではなく、両方を行き来しながら経験を重ねていくことで、英語は少しずつ自分の一部になっていきます。点数や級だけに目を向けるのではなく、「どんな自分になりたいか」という視点を持ち続けること。それが、長く続く学びを支える力になります。

英検合格の喜びを胸に、次はその英語を誰かとの対話の中で使ってみる。そんな循環が生まれたとき、英語学習はより意味のあるものへと広がっていきます。

江戸庶民
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hokusai-1031
この記事の筆者

子供から大人まで幅広い年齢層と学習目的の多様化にお応えしながら、これまで20年間で100人以上の生徒さんにマンツーマンオンライン英会話レッスンを実施。

「江戸庶民」という名前には、豊かさは必ずしも便利さやお金の量だけではない、という想いを込めています。今あるものを大切にしながら暮らしていた、江戸時代の庶民たちの心意気のように。

大きな変化を求めなくても、今日のひとことから世界は動き出します。
英語もまた、日々の小さな積み重ねが世界を豊かに広げてくれるものだと考えています。

現在も英会話講師として、オンラインスクール 「Coogee English online」
(クージー・イングリッシュ・オンライン)を運営しております。
小さな積み重ねを大切にしながら、一人一人の生徒さんに寄り添うレッスンを展開中です。
詳しいプロフィールはこちら
【江戸庶民】運営者プロフィールページ
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