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この記事は英語講師歴20年、オンライン英会話スクール「Coogee English Online」運営の筆者が解説しています。
英語を勉強していると、単語帳や文法の学習が中心になり、「もっと楽しく英語に触れたい!」と感じることがあります。そんな時におすすめなのが、身近なテーマを通して英語を学ぶことです。中でも料理は、毎日の暮らしに近く、英語学習との相性がとてもよいテーマです。
レシピには、cut、mix、boil、bake など、シンプルで使いやすい英語表現がたくさん登場します。しかも、料理の英語はレシピの中だけでなく、日常英会話でもよく使われます。英語学習者にとっては「覚えた単語が実際に使える」と感じやすく、日本語を学んでいる海外の方にとっても、料理は親しみやすい入り口になります。
この記事では、レシピでよく使う料理英語、調理方法の英語、調味料や計量表現を、英語講師の視点からわかりやすく紹介します。後半では、日本料理のレシピを日本語と英語の両方で掲載します。英語を学んでいる方にも、日本語を学んでいる方にも、楽しく読んでいただけたら嬉しいです。
この記事でわかること
- レシピでよく使う料理英語
- 調理方法を表す英語の違い
- 調味料や計量表現の英語
- 日本料理を英語で紹介するシンプルな言い方
- レシピ英語が英会話にも役立つ理由
料理でよく使う基本の英語表現

まずは、英語のレシピによく出てくる基本の表現から見ていきましょう。料理の英語というと難しく感じる方もいるかもしれませんが、実際によく使われる言葉はとてもシンプルです。むしろ、英語を勉強し始めたばかりの方でも取り組みやすい分野だといえます。
たとえば、料理をするときには「切る」「混ぜる」「入れる」「のせる」など、似た動作を何度もくり返しますよね。英語のレシピでも、そうした基本動作を表す動詞がよく出てきます。よく見る単語を先に覚えておくと、英文レシピを読むハードルがぐっと下がります。
切る・混ぜる・加えるなどの基本動作
まず覚えておきたいのが、cut、slice、chop、mix です。
どれも料理のレシピでは非常によく登場しますよ。
切る:cut
いちばん基本の「切る」です。大きく切る時にも、小さく切る時にも幅広く使われます。
薄く切る:slice
パンや野菜などを薄めに切る時によく使います。日本語でいう「スライスする」に近い感覚です。
細かく刻む:chop
玉ねぎやねぎなどを細かく刻む時によく使われます。レシピでとてもよく見る表現です。
混ぜる:mix
材料を混ぜる時の基本の単語です。英会話でもよく使われる、とても便利な言葉です。
日本語では「切る」でまとめてしまえる場面でも、英語では切り方の違いによって表現が変わることがあります。こうした違いを知ると、英語のレシピはただの暗号のようなものではなく、「なるほど、こういう意味だったのか」と読みやすくなっていきます。
英語レシピでよく見るそのほかの動詞
ほかにも、add は「加える」、pour は「注ぐ」、spread は「ぬる・広げる」、serve は「盛りつける・出す」という意味でよく使われます。
たとえば、次のような形です。
日本語:塩を加えます。
英語:Add some salt.
日本語:ボウルに水を注ぎます。
英語:Pour water into the bowl.
日本語:しょうゆを表面にぬります。
英語:Spread soy sauce on the surface.
日本語:お皿に盛りつけます。
英語:Serve on a plate.
こうした短い英文は、英作文の練習にも音読にも向いています。料理英語のよいところは、単語だけを覚えるのではなく、「どう使うか」まで一緒に学べるところです。意味が想像しやすいので、記憶にも残りやすいのです。
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調理方法を表す英語

次に、調理方法を表す英語を見てみましょう。ここは料理英語の中でも特に大切な部分です。なぜなら、日本語ではひとつの言葉で表している調理法が、英語では少し細かく分かれていることが多いからです。
調理方法の英語を覚えると、レシピを読めるようになるだけでなく、自分の好きな料理を英語で説明しやすくなります。海外の方に日本料理を紹介したい時にも、とても役立つ表現ばかりです。
boil・fry・steam・bake の意味
ゆでる:boil
boil は「ゆでる」「沸かす」という意味で使われます。水やお湯を使って加熱するイメージです。
日本語:野菜をゆでます。
英語:Boil the vegetables.
炒める・油で焼く:fry
fry は、油を使って加熱する時に使われます。揚げる時にも、フライパンで焼いたり炒めたりする時にも使われることがあります。
日本語:フライパンで玉ねぎを炒めます。
英語:Fry the onions in a pan.
蒸す:steam
steam は「蒸す」という意味です。蒸し野菜や蒸し料理を説明する時に便利です。
日本語:野菜を蒸します。
英語:Steam the vegetables.
オーブンで焼く:bake
bake は、パンやクッキー、ケーキなどをオーブンで焼く時によく使われます。
日本語:クッキーを焼きます。
英語:Bake the cookies.
英語では、「何で」「どうやって」火を通すのかが表現に出やすいのが特徴です。そこを意識すると、単語の使い分けがしやすくなります。
鍋や、やかんなどの調理器具の英語
料理の英語を学ぶときは、調理方法だけでなく、調理器具の名前も知っておくととても便利です。
英語のレシピでは、鍋やフライパンなどの道具の名前がそのまま出てくることがよくあります。
鍋:pot
スープやパスタなどを作るときに使う深めの鍋です。英語レシピではとてもよく登場します。
日本語:鍋に水を入れます。
英語:Put water in a pot.
フライパン:pan
焼いたり炒めたりする時に使う調理器具です。fry や grill と一緒に出てくることが多い単語です。
日本語:フライパンで焼きます。
英語:Cook it in a pan.
やかん:kettle
お湯を沸かすための道具です。英語では electric kettle(電気ケトル)という言い方もよく使われます。
日本語:やかんでお湯を沸かします。
英語:Boil water in a kettle.
料理の英語を学ぶときは、こうした道具の名前も一緒に覚えておくと、レシピの理解がぐっと楽になります。また、海外の人と料理の話をする時にも役立つ表現になります。
料理によって変わる表現の使い分け
英語学習者の方がつまずきやすいのは、「日本語では同じ言い方なのに、英語では違う単語になる」という点です。たとえば、日本語では「焼く」と言っても、パンを焼く、魚を焼く、肉を焼く、クッキーを焼くでは、イメージが少しずつ違いますよね。英語はその違いを言葉に出すことが多いのです。
ですから、日本語をそのまま一語に訳そうとするより、「この料理はどんな調理をしているのか」を考えることが大切です。英訳は、単語の置き換えではなく、場面の理解でもあります。料理英語は、その感覚を身につけるのにとてもよい練習になります。
「焼く」は英語で何という?

料理の英語で特に迷いやすいのが、「焼く」という言葉です。日本語ではとても便利な言葉ですが、そのぶん意味の幅が広く、英語にする時に悩みやすい表現でもあります。
ここでは、代表的な bake、grill、fry の違いを整理してみましょう。
「焼く」の英語の違いがわかると、料理英語全体がぐっと理解しやすくなります。
bake・grill・fry の違い
bake は、オーブンで焼く時によく使います。
パン、ケーキ、クッキー、グラタンなどに使われることが多い表現です。
日本語:パンを焼きます。
英語:Bake the bread.
grill は、網や直火、強い熱で焼くイメージがあります。(上の写真のような時)
魚や肉、野菜などをこんがり焼く時に使いやすい表現です。
日本語:魚を焼きます。
英語:Grill the fish.
fry は、油を使って加熱する時に使います。
揚げる時にも、フライパンで焼く時にも使われることがあります。
日本語:フライパンで卵を焼きます。
英語:Fry the egg.
英語では、「焼く」というひとつの日本語に対して、調理方法ごとに言葉が分かれるため、最初は少しややこしく感じるかもしれません。でも、火の通し方を思い浮かべながら覚えると、かなり整理しやすくなります。
日本語の「焼く」と英語表現のズレ
この違いは、日本語と英語の考え方の違いともいえます。日本語では、料理の結果に注目して「焼く」と言っていることが多いのに対して、英語では方法に注目して表現を分けることがよくあります。
たとえば、焼きおにぎりなら、表面をこんがり焼くので grill を使いやすいですし、焼き菓子なら bake のほうが自然です。この「ズレ」に気づけると、単語を丸暗記しなくても、自分で考えながら英語を選べるようになっていきます。
英語学習では、「ぴったり一語で訳す」ことばかりに意識が向きがちですが、料理英語は「何をしているかを描写する」感覚を育ててくれます。これは、英会話にもつながるとても大事な感覚です。
調味料を英語で言ってみよう
料理を英語で説明する時は、動詞だけでなく、材料や調味料の名前も大切です。特に日本料理を紹介したい時には、しょうゆ、味噌、みりんなどの英語を知っていると、表現の幅が広がります。
ここでは、まず基本の調味料から確認してみましょう。どれも覚えやすく、すぐに使えるものばかりです。
塩・砂糖・しょうゆ・酢の英語
塩:salt
もっとも基本的な調味料のひとつです。
砂糖:sugar
甘さを加える時に使う、なじみのある単語です。
しょうゆ:soy sauce
日本料理を説明する時にとても重要な表現です。海外でも広く知られています。
酢:vinegar
酢の物やたれを説明する時にもよく使います。
日本語:しょうゆを少し入れます。
英語:Add a little soy sauce.
日本語:砂糖と酢を混ぜます。
英語:Mix sugar and vinegar.
調味料の英語は、単語だけ見ると簡単でも、実際にレシピの文の中で見た時に「あ、これか」と気づけるようになることが大切です。だからこそ、単語だけで終わらず、短い英文ごと覚えていくのがおすすめです。
日本料理でよく使う調味料表現
日本料理を英語で紹介する時によく使うものとして、miso(味噌)、mirin(みりん)、sesame oil(ごま油)なども覚えておくと便利です。
ここで大事なのは、無理にすべてを英語らしい別の表現に置き換えようとしないことです。日本の食文化を説明する時には、miso や mirin のように、そのまま使ったほうが自然で伝わりやすい場合が多くあります。
たとえば、日本文化に興味のある海外の方は、こうした言葉そのものに興味を持ってくれることがあります。英語で説明しながら、日本語の言葉も少し残しておく。そうすることで、英語学習にも文化紹介にもつながる、やわらかい表現になります。
レシピでよく使う計量表現

英語のレシピでは、量の表し方にも特徴があります。日本語では「少々」「小さじ1」「大さじ1」と書かれているところが、英語では a pinch of、a teaspoon of、a tablespoon of のように表現されます。
最初は少し長く見えるかもしれませんが、意味がわかるととても便利です。英文レシピを読む時にも、自分で簡単なレシピを英語で書く時にも役立ちます。
a pinch of・a teaspoon of・a tablespoon of の違い
a pinch of は「ひとつまみの」という意味です。
塩やこしょうなど、少しだけ加える時によく使います。
日本語:塩をひとつまみ加えます。
英語:Add a pinch of salt.
a teaspoon of は「小さじ1杯の」という意味です。
teaspoon は小さいスプーンを表します。
日本語:砂糖を小さじ1杯入れます。
英語:Add a teaspoon of sugar.
a tablespoon of は「大さじ1杯の」という意味です。
table spoon はより大きいスプーンのイメージです。
日本語:しょうゆを大さじ1杯入れます。
英語:Add a tablespoon of soy sauce.
a cup of は「1カップの」という意味です。
粉や水、牛乳など、量をまとめて表す時によく使われます。
日本語:水を1カップ加えます。
英語:Add a cup of water.
英語レシピに出てくる量の表し方に慣れよう
計量表現は、単語そのものよりも「まとまり」で覚えるのがポイントです。a teaspoon of、a tablespoon of のように、ひとかたまりの表現として見慣れていくと、英文レシピがぐっと読みやすくなります。
また、こうした表現は料理の場面だけでなく、英語のリズムに慣れる練習にもなります。たとえば、Add a little soy sauce. や Mix with a tablespoon of sugar. のような短い英文は、音読の教材としてもとても優秀です。
英語を勉強する時は、難しい長文ばかり読む必要はありません。こうした身近で短い英文を、意味を理解しながら何度か声に出してみるだけでも、英語が口になじんでいきます。
日本料理を英語で紹介してみよう① 焼きおにぎり
ここからは、実際に日本料理を英語で紹介してみましょう。まずは焼きおにぎりです。焼きおにぎりは、材料も作り方も比較的シンプルなので、英語で説明しやすい料理のひとつです。
海外の方に紹介する時には、「複雑な説明をしよう」と思いすぎず、短くわかりやすい英語で伝えることが大切です。英語学習者の方にとっても、そのほうが読みやすく、真似しやすくなります。(日本語版レシピの下に、英語版レシピも用意してあります。)
焼きおにぎりの日本語レシピ

材料
ごはん 2杯分
しょうゆ 大さじ1
ごま油 少々
作り方
1. 温かいごはんを三角形ににぎります。
2. フライパンまたは網で両面を焼きます。
3. 表面にしょうゆをぬり、香ばしく焼けたら完成です。
焼きおにぎりを説明する時のポイントは、「ごはんを形にする」「表面を焼く」「しょうゆをぬる」という動作を順番に伝えることです。細かい文化説明を長く入れるよりも、まずは作り方が自然に伝わることを大切にすると、英語として読みやすくなります。
Yaki Onigiri English Recipe Script
Ingredients
2 bowls of cooked rice
1 tablespoon of soy sauce
a little sesame oil
Instructions
1. Shape the warm rice into triangles.
2. Grill both sides in a pan or on a grill.
3. Brush the surface with soy sauce and cook until lightly browned.
とてもシンプルな英語ですが、これで十分に伝わります。特に recipe English では、難しい表現を使うより、短くて意味のはっきりした文のほうが自然です。
日本語:温かいごはんを三角形ににぎります。
英語:Shape the warm rice into triangles.
日本語:表面にしょうゆをぬります。
英語:Brush the surface with soy sauce.
このように、日本語の手順を見ながら英語を読むと、意味がつながりやすくなります。料理英語は「何をしているか」が見えるので、英語が苦手な方でも理解しやすいのが大きな魅力です。
日本料理を英語で紹介してみよう② みたらし団子
次は、みたらし団子です。みたらし団子は、日本らしさが感じられる和菓子のひとつで、海外の方にも興味を持ってもらいやすい料理です。名前に親しみがなくても、英語でやさしく説明すると、どんな食べ物なのか想像してもらいやすくなります。
こうした和菓子を英語で紹介する時には、完璧に訳そうとしすぎないことが大切です。まずは「小さな団子」「甘じょっぱいたれ」といったイメージが伝われば十分です。
みたらし団子の日本語レシピ

材料
団子粉 100g
水 適量
しょうゆ 大さじ1
砂糖 大さじ2
片栗粉 少々
作り方
1. 団子粉に水を加えてこね、小さく丸めます。
2. ゆでてから、串にさします。
3. しょうゆ、砂糖、水溶き片栗粉でたれを作ります。
4. 団子にたれをかけて完成です。
みたらし団子は、材料名そのものが日本らしいので、英語にする時に迷いやすい料理でもあります。そんな時は、すべてを完璧に置き換えようとせず、シンプルな英語で手順を伝えることを優先するとまとまりやすくなります。
Mitarashi Dango English Recipe Script
Ingredients
100g rice dumpling flour
water as needed
1 tablespoon of soy sauce
2 tablespoons of sugar
a little potato starch
Instructions
1. Add water to the flour and knead it well. Make small round dumplings.
2. Boil them and put them on skewers.
3. Make the sauce with soy sauce, sugar, and potato starch.
4. Pour the sauce over the dumplings and serve.
日本語:水を加えてこね、小さく丸めます。
英語:Add water to the flour and knead it well. Make small round dumplings.
日本語:団子にたれをかけます。
英語:Pour the sauce over the dumplings.
みたらし団子のような料理は、食文化の紹介にもぴったりです。英語を学ぶことは、ただ単語を覚えることではありません。自分の国の食べ物や文化を、自分の言葉で伝えられるようになることでもあります。そう考えると、料理英語はとても豊かな学びにつながります。
英会話で世界がグッと近づく?言葉を通して広がるグローバルな視点
レシピ英語は英会話にも役立つ
ここまで見てきたように、レシピに出てくる英語は、料理のためだけの特別な英語ではありません。むしろ、日常会話にもつながる、とても使いやすい英語が多く含まれています。
英語学習では、「これはテスト用の英語」「これは会話用の英語」と分けて考えたくなることがありますが、実際にはそうきれいに分かれているわけではありません。料理の英語も、日常の会話の中で自然に使える表現がたくさんあります。
cook・make・mix などは日常会話でもよく使う
たとえば、cook、make、mix、add などは、料理の場面だけでなく、普段の英会話でもよく使います。
日本語:私は料理をするのが好きです。
英語:I like cooking.
日本語:昨夜カレーを作りました。
英語:I made curry last night.
日本語:よく混ぜてね。
英語:Mix it well.
このように、料理英語として覚えた表現は、そのまま会話に出てくることが少なくありません。だからこそ、料理をテーマに英語を学ぶことは、「楽しいだけ」で終わらず、実際の英語力にもつながっていきます。また、料理の話題は会話でもとても使いやすいテーマです。好きな食べ物、よく作る料理、食べてみたい日本食など、話を広げやすいからです。英語で何を話せばよいかわからない時も、食べ物の話題は自然な入口になります。
好きな料理を英語で話せると会話が広がる
海外の方と話す時に、「私は焼きおにぎりが好きです」「みたらし団子は甘いしょうゆのたれがかかっています」といったことを英語で少しでも言えると、会話は一気に広がります。そこから、日本の食文化の話、日本の家庭料理の話、自分の思い出の味の話へとつながっていくこともあります。
英語を学ぶ理由は、人それぞれです。試験のため、仕事のため、旅行のため、好きなことをもっと楽しむため。どんな理由であっても、「自分の好きなものを英語で話せる」という経験は、英語を続ける力になります。
料理の英語は、難しい専門用語をたくさん覚える学習ではありません。身近なことを、やさしい英語で言ってみる練習です。だからこそ、英語が苦手な方にも取り入れやすく、学習が長続きしやすいのです。
英語は、机の上だけで勉強するものではありません。暮らしの中にある言葉に気づき、それを少しずつ英語にしていくことで、英語はもっと身近になります。料理が好きな方は、ぜひレシピ英語から、楽しく英語に触れてみてください。


