英語力の現在地の見方|CEFR・TOEIC・英検のレベル感をわかりやすく解説

旅人を乗せたワゴンが長い旅の道のりを走っているイメージ画像 英語学習(英会話・勉強法)

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この記事は英語講師歴20年、オンライン英会話スクール「Coogee English Online」運営の筆者が解説しています。

英語学習を続けていると、ふとこんな疑問が浮かぶことがあります。

「自分の英語力って、今どのくらいなんだろう?」

単語は少しわかる。簡単な英会話ならなんとかなる。けれど、英語ができると言ってよいのかは自信がない。TOEICの点数はあるけれど、会話になると急に不安になる。そんなふうに、英語学習では「頑張っているのに現在地が見えない」という状態がよく起こります。

英語は、学校のテストのように一つの点数だけで実力を判断できるものではありません。会話力、読む力、聞く力、語彙力、試験への強さは、それぞれ少しずつ違うからです。だからこそ英語学習では、ただ勉強法を探す前に、まず自分の英語力の現在地を知ることが大切です。

現在地がわかると、今やるべきことが見えてきます。これまでにも何度もお伝えしてきましたね。逆に現在地があいまいなままだと、難しすぎる教材を選んでしまったり、自分にはまだ早い勉強をしてしまったり、伸びているのに「全然できない」と思い込んでしまったりします。

この記事では、英語講師として多くの学習者を見てきた立場から、英語力の現在地を知るための考え方をわかりやすくまとめます。

具体的には、次のような内容を整理していきます。

・英語力を測る世界共通の基準「CEFR」
・CEFRとTOEIC・英検のおおまかな関係
・英語レベルチェックの方法
・英語力診断としてよく使われるCASEC
・TOEIC600点、700点が意味するレベル感

英語学習は旅に似ています。いきなり遠くへ行こうとしても、自分が今どこにいるのかわからなければ、正しい道は選べません。まずは現在地を知ること。それが、遠回りしない英語学習の第一歩です。

英語が話せるようになるまでの全体像を先に見たい方は、これらの記事もあわせて読んでみてください。

英語力の「現在地」を知らないと勉強が迷子になる | 英語講師が解説

英語が話せるようになるまでの旅 | 英語講師が20年で見てきた5つの町

この記事でわかること

  • 英語力の現在地を知る考え方
  • CEFRとは何か
  • CEFRとTOEIC・英検の関係
  • 英語レベルチェックの方法
  • CASECなどの英語力診断テスト

英語学習は「現在地」を知ることから始まる

英語力の現在地を表す地図のピンのイメージ

英語学習で結果が出やすい人には、ある共通点があります。それは、自分の今の位置をある程度客観的に理解していることです。

たとえば、まだ中学英語の基礎があいまいな段階なのに、いきなり英字新聞や難しい英会話表現集に挑戦してしまうと、多くの場合は苦しくなります。反対に、すでに基礎は十分にあるのに、いつまでもやさしすぎる内容ばかり続けていると、成長の実感が薄くなっていきます。

つまり英語学習では、今の自分に合った課題を選べるかどうかがとても重要です。そして、その判断の土台になるのが「現在地」です。

私は長く英語を教える中で、英語が伸びる人ほど、自分のことを正しく見ようとしていると感じてきました。「まだ聞き取りは弱い」「読むのは得意だけど話すのは苦手」「文法はわかるけれど瞬発的に言えない」など、自分の状態を細かく見られる人ほど、次の一歩がはっきりします。

逆に、英語が伸び悩みやすい人は、「できる・できない」を感情だけで判断してしまうことがあります。今日は話せたから大丈夫。今日はうまく聞き取れなかったから自分は向いていない。そんなふうに日によって自己評価が大きく揺れると、勉強法も安定しません。

だからこそ、英語学習では「なんとなく」で自分を判断しないことが大切です。現在地を知る方法はいくつかあります。世界共通の基準を使う方法、テストで数値化する方法、実際の会話や読解の様子から考える方法です。この記事では、それらを順に見ていきます。

英語レベルを測る世界共通の基準「CEFR」

英語力の現在地を考えるとき、まず知っておきたいのがCEFR(セファーまたはセファール)です。

CEFRを詳しく見てみる

CEFRは、英語を含む外国語の運用能力を整理するための国際的な基準で、レベルは大きくA1、A2、B1、B2、C1、C2に分かれています。英語ができるかどうかを、単なる点数ではなく「何ができるか」という観点で見られるのが特徴です。

たとえばA1なら、ごく基本的な表現を使って簡単なやり取りができる段階です。A2になると、身近な話題について短いやり取りがしやすくなります。B1では日常会話や身近な話題への対応がかなり現実的になり、B2まで来ると抽象的な話題にもある程度対応できるようになります。C1、C2はかなり高い運用力を求められる段階です。

ここで大事なのは、CEFRが「すごい・すごくない」を決めるためのものではないということです。CEFRは、自分を落ち込ませるための基準ではなく、今の位置を確かめるための地図のようなものです。

英語学習者の中には、TOEICの点数だけで自分を見てしまう人もいます。もちろんTOEICは大事な指標です。ただ、TOEICは主にリスニングとリーディングの試験です。一方でCEFRは、英語を使って何ができるかという視点で考えやすいため、学習全体の現在地を見たいときにとても役立ちます。

また、英語を学ぶ目的が人によって違うことも忘れてはいけません。仕事でメールを読みたい人、留学を目指す人、英会話を楽しみたい人、資格試験の点数を伸ばしたい人では、必要な力の形も変わります。

今の自分がどのくらいの英語レベルにいるのかを考えるとき、ひとつの目安になるのがCEFRです。
英語レベルを整理しながら見ていきたい方は、こちらもあわせて読んでみてください。

CEFRとは?A1〜C2をわかりやすく解説 | 英語レベルの世界基準と目安

CEFRとTOEIC・英検の関係をどう考えればよいか

英語学習者がよく気になるのが、「CEFRでいうと自分はどのくらいなのか」「TOEICや英検とどうつながるのか」という点です。

ここでまず押さえておきたいのは、CEFR、TOEIC、英検はそれぞれ性格の違う指標だということです。CEFRは運用能力の基準、TOEICは主にビジネス寄りの英語を読む・聞く試験、英検は級ごとに4技能も含めた総合力を測りやすい試験です。つまり、完全に同じものではありません。

それでも、多くの学習者にとっては「だいたいどのあたりなのか」を知ることが大切です。たとえばTOEIC600点は、基礎を超えて次の段階へ向かうラインとして語られることが多く、TOEIC700点は実用レベルへ少しずつ近づいていく感覚を持ちやすい点数帯です。ただし、点数が高いからそのまま会話力も高いとは限りません。

英検についても同じです。級を持っていると目安にはなりますが、その級を取った時期や、どの技能が得意かによって実際の運用感は変わってきます。

だから私は、学習者には「一つの数字だけで自分を決めないでください」とよく伝えています。TOEICの点数、英検の級、英会話での実感、英文を読んだときの理解度、その全部を合わせて現在地を見た方が、ずっと正確です。

そのうえで、ざっくりした比較を知っておくことには意味があります。比較表があると、自分の位置をイメージしやすくなり、次にどこを目指せばよいかが見えやすくなるからです。

CEFR・TOEIC・英検の関係を一覧で見たい方は、こちらの早見表記事が便利です。

英語レベル早見表 | CEFR・TOEIC・英検を比較して英語力の目安をわかりやすく解説

英語レベルチェックの方法は一つではない

英語力の現在地を知る方法というと、テストを受けることだけを想像する方も多いかもしれません。もちろんテストは大切です。ただ、実際には英語レベルチェックの方法は一つではありません。

まずわかりやすいのは、公的な試験やオンライン診断を使う方法です。TOEIC、英検、CASECのようなテストは、ある程度客観的に結果が出るため、自分の立ち位置を確認しやすいというメリットがあります。

次に、実際に英語を使ってみる方法があります。たとえば英会話レッスンで、自分がどのくらい聞き返さずに会話できるか、どの程度の内容なら自分の言葉で説明できるかを見てみる。これも立派なレベルチェックです。会話になると弱いのか、意外と伝えられているのかは、実戦で見えてくる部分がたくさんあります。

さらに、読む・聞くといった技能ごとに確認する方法もあります。短いニュース記事を読んで、内容をどこまでつかめるか。英語音声を聞いて、どのくらいの割合で理解できるか。こうした感覚も、現在地を知るうえで大事です。

英語学習者が陥りやすいのは、「テストの点数だけがすべて」になること、あるいは逆に「テストは意味がない」と切り捨ててしまうことです。実際には、そのどちらでもありません。テストは地図として役立ちますし、実際の使用感は旅の体感として役立ちます。両方を見た方が、現在地はずっと正確にわかります。

また、定期的に見直すことも大切です。英語力は急にゼロから100に変わるものではなく、少しずつ積み上がっていくものです。数か月前には難しかった内容が、今は少し楽に感じる。そうした変化を確認するためにも、同じ基準で時々チェックする習慣は大きな意味があります。

英語レベルチェックの方法を具体的に比較した記事もあります。無料でできる診断方法も含めて知りたい方は、こちらもどうぞ。

英語レベルチェックの方法 | オンライン英語力診断5選

英語レベルチェック無料おすすめ5選 | 今すぐできる英語力診断を解説 

英語力診断としてCASEC(キャセック)が注目される理由

英語力の現在地を知る方法の中でも、比較的使いやすい診断テストとして知られているのがCASEC(キャセック)です。

CASECは、パソコンやスマートフォンで受けやすく、比較的短時間で英語力の目安を把握しやすいテストです。結果が数値として出るだけでなく、CEFRとの対応やTOEICの目安を意識して見られるため、「今の自分はどのあたりなのか」をつかみたい人には相性がよいことがあります。

特に、いきなり大きな試験を受けるのはハードルが高いと感じる方にとって、CASECのような診断系テストは入り口として使いやすい存在です。今の英語力を大づかみに確認し、その結果をもとに今後の学習を考えるという流れが作りやすいからです。

もちろん、CASECだけで英語力のすべてが決まるわけではありません。どのテストにも得意・不得意はありますし、会話力や表現の柔らかさまで完全に見えるわけではありません。それでも、学習の出発点としては十分意味があります。

大切なのは、診断結果を「良い・悪い」で終わらせないことです。たとえば結果が思ったより低かったとしても、それは落ち込むための材料ではありません。今のスタート地点が見えた、というだけです。逆に思ったより高かったなら、それは次のステージへ進む自信になります。

私は英語学習者に対して、「現在地が見えるだけで勉強はかなり楽になる」と感じています。ゴールだけを見ていると不安になりますが、今どこにいるかが見えると、次の一歩は急に具体的になります。

CASECそのものについて詳しく知りたい方は、こちらの記事で特徴や見方をまとめています。

CASECとは?英語講師が仕組み・レベル目安・TOEICとの違いを解説

また、CASECのスコアとTOEIC換算の考え方を知りたい方は、こちらの記事も参考になります。

CASECのスコアをTOEICに換算すると?英語講師が目安スコアをわかりやすく解説

CASEC公式サイトで詳細を見てみる

TOEIC600点・700点は英語力の現在地としてどう見れば?

英語力の現在地を考えるとき、日本ではやはりTOEICの点数が大きな目安になります。特に多くの学習者が気にするのが、600点と700点です。

TOEIC600点は、英語学習の中で一つの大きな節目になりやすい点数です。基礎だけでは届きにくく、ある程度継続して学んできた人が見え始めるラインとも言えます。ただし、この段階ではまだ「わかるけれど運用は不安」という感覚を持つ人も少なくありません。読む・聞く力に手応えが出てくる一方で、話す・書くとなるとまだ自信が持てないことも多いです。

一方、TOEIC700点は、実用的な英語力への入り口として語られることがよくあります。情報処理のスピードや語彙力も少しずつ上がり、英語に対する苦手意識が前より薄れてくる人も増えてきます。ただ、この点数でも英会話が自然にできるとは限りません。試験で測れる力と、実際のやり取りで使える力には、やはり差があるからです。

だからTOEICの点数は、現在地を知るうえでとても役立つ一方、それだけで自分の英語力を決めつけないことも大切です。TOEIC600点なら「基礎を超えてきた段階」、TOEIC700点なら「実用域へ向かい始めた段階」といったように、流れの中で見ると理解しやすくなります。

また、TOEICで伸び悩んでいる方の中には、実は現在地の見方があいまいなまま勉強しているケースもあります。何が足りないのか、どこで失点しているのか、今の学習がその課題に合っているのか。そこを整理するだけで、勉強の質が大きく変わることがあります。

TOEIC600点、700点については、それぞれ別記事で詳しく解説しています。今まさにその壁を感じている方は、あわせて読んでみてください。

TOEIC600点のレベルとは?すごいのか・難易度・必要な勉強時間を英語講師が解説【前編】

TOEIC700点の壁とは?600型努力が通用しなくなる本当の理由【前編】

英語力の現在地がわかると、次にやるべきことも見えてくる

地図を広げて今自分がいる現在地の確認をしている女性のイメージ画像

ここまで見てきたように、英語力の現在地を知る方法はいくつもあります。CEFRのような国際基準で考える方法、TOEICや英検のような試験で把握する方法、CASECのような診断テストを使う方法、実際の会話や読解の感覚から見つめる方法です。

大切なのは、どれか一つだけを絶対視することではありません。いくつかの視点を重ねながら、自分の今の位置をなるべく正確に見ることです。

現在地がわかると、勉強はかなり進めやすくなります。まだ基礎を固める段階なのか。インプットを増やす時期なのか。会話練習を強めるべきなのか。試験対策に集中すべきなのか。今の自分に合った課題が見えれば、やることは驚くほどシンプルになります。

英語学習で苦しくなりやすいのは、努力が足りないからではなく、方向がぼやけているからかもしれません。だからこそ、最初に現在地を確認することには大きな意味があります。

もし今、「何から始めればいいかわからない」「自分の英語力がどの程度なのか曖昧」という気持ちがあるなら、まずはこの記事で紹介したどれか一つから試してみてください。CEFRを知る、早見表を見る、レベルチェックをする、CASECを調べる。それだけでも、旅の景色は少し変わります。

英語学習は、いきなり完成するものではありません。けれど、現在地が見えると、一歩一歩がちゃんと前進に変わっていきます。

最後にもう一度、英語学習を旅として整理した記事を置いておきます。今の自分がどの町にいるのかを重ねながら読むと、これから向かう先が立体的に見えてきます。

英語が話せるようになるまでの旅 | 英語講師20年が見てきた5つの町

江戸庶民
hokusai-1031
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この記事の筆者

子供から大人まで幅広い年齢層と学習目的の多様化にお応えしながら、これまで20年間で100人以上の生徒さんにマンツーマンオンライン英会話レッスンを実施。

「江戸庶民」という名前には、豊かさは必ずしも便利さやお金の量だけではない、という想いを込めています。今あるものを大切にしながら暮らしていた、江戸時代の庶民たちの心意気のように。

大きな変化を求めなくても、今日のひとことから世界は動き出します。
英語もまた、日々の小さな積み重ねが世界を豊かに広げてくれるものだと考えています。

現在も英会話講師として、オンラインスクール 「Coogee English online」
(クージー・イングリッシュ・オンライン)を運営しております。
小さな積み重ねを大切にしながら、一人一人の生徒さんに寄り添うレッスンを展開中です。
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