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この記事は英語講師歴20年、オンライン英会話スクール「Coogee English Online」運営の筆者が解説しています。
英語を勉強していると、「今の自分はどのくらいのレベルなのだろう」と気になることがあります。
単語帳を開いても、英文法をやり直しても、いまの自分に合っている学習なのかがわからないままだと、不安ばかりが積み重なってしまいます。頑張っているのに手応えが薄いと感じるときは、努力不足というより、現在地が見えていないだけということも少なくありません。
英語学習は、やみくもに進めるよりも、まず「今の自分の英語力」を知るところから始めたほうが、ずっと効率よく進めやすくなります。基礎を固めるべき段階なのか、読む力はあるけれど聞く力が弱いのか、それともすでに次のレベルへ進める土台があるのか。そうした輪郭が見えるだけで、選ぶ教材も、かける時間も、意識するポイントも変わってきます。
この記事では、英語講師の視点から、英語レベルチェックがなぜ大切なのか、そして自分の英語力を知る方法にはどのようなものがあるのかをわかりやすく紹介します。気軽に試しやすいオンライン診断から、よりしっかり測りたい人向けのテストまで整理しているので、自分に合う方法を見つけたい方はぜひ参考にしてみてください。
英語学習は「今のレベル」を知るところから始まる
英語学習が遠回りになりやすい原因のひとつは、自分に合わない勉強を続けてしまうことです。
たとえば、中学英語の土台にまだ不安がある段階で、いきなり難しい長文や高度なリスニング教材ばかりに取り組むと、毎回わからない部分ばかりが目についてしまいます。逆に、基礎がすでにある人が、いつまでも初歩的な内容だけを反復していると、伸びている実感を持ちにくくなります。
大切なのは、「今の自分に必要な課題」を見極めることです。そのためには、感覚だけで判断するのではなく、一度レベルチェックをしてみるのが近道になります。
英語力を測るとき、多くの人は点数ばかりを気にします。けれど、本当に大切なのは数字そのものではなく、その結果から何がわかるかです。語彙や文法の土台はどのくらいあるのか、読む力と聞く力のどちらに偏りがあるのか、次にどんな勉強を優先すべきか。そうしたことが見えてくると、英語学習はぐっと整理しやすくなります。
英語は、才能のある人だけが伸びるものではありません。自分の現在地を知り、その位置に合ったやり方で積み上げていく人が、結果として長く伸びていきます。だからこそ、レベルチェックは単なる腕試しではなく、これからの学び方を整えるための出発点になります。
オンラインでできる英語レベルチェック・診断方法5選
| テスト名 | 料金 | 受験方法 | CEFR表示 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| EF SET | 無料 | オンライン | あり | 無料で受けられる英語レベル診断。CEFR基準でスコア表示 |
| Cambridge English Test | 無料(簡易版) | オンライン | あり | Cambridge公式のレベルチェック |
| British Council EnglishScore | 無料 | スマホアプリ | あり | British Council公式の英語診断 |
| Duolingo English Test | 有料 | オンライン | あり | 大学提出にも使われる英語試験 |
| CASEC | 有料 | オンライン | TOEIC換算あり | 日本でよく使われる英語能力診断 |
1.EF SET
EF SETは、オンラインで受けられる英語レベルチェックとしてよく知られているサービスです。読む力と聞く力を確認しやすく、英語学習を再開したい人や、まずは今の自分の位置をざっくり知りたい人にも使いやすい方法です。
EF SETの特徴は、英語力がCEFRという国際的な基準で表示されることです。
CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)は、ヨーロッパで作られた言語レベルの共通基準で、英語力をA1(初心者)からC2(上級者レベル)までの段階で表します。TOEICなどのスコアと違って、自分の英語力の位置をイメージしやすいテストです。
こうした国際基準で英語力の目安を見ることができる点も特徴で「世界基準で自分のレベルを見てみたい」という人にも向いています。まずは気軽に試しやすい入口として、候補に入れやすい診断のひとつです。
参考までに、CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)のレベルの目安を載せておきます。
| CEFR | レベル感 |
|---|---|
| A1 | Beginner(初心者) |
| A2 | Elementary(基礎) |
| B1 | Intermediate(中級) |
| B2 | Upper-Intermediate(中上級) |
| C1 | Advanced(上級) |
| C2 | Proficient(ほぼネイティブ) |
2.Cambridge English のレベルチェック
Cambridge Englishは、イギリスのケンブリッジ大学が関わる英語教育機関で、世界中で英語試験や英語教育プログラムを提供しています。Cambridge Englishが提供しているレベルチェックは、短時間のオンライン診断で英語力の目安を確認できるのが特徴です。
結果はCEFR(ヨーロッパ共通言語参照枠)という、先ほど紹介した国際的な言語レベル基準に近い形で示されるため、自分の英語力が世界基準でどの位置にあるのかをイメージしやすくなっています。英語資格試験として知られるCambridge English Qualificationsと同じ考え方の基準が使われている点も特徴です。
このCambridge Englishは、英語資格や英語教育の分野でも広く知られている存在です。レベルチェック自体は比較的短時間でできるので、英語力全体の大まかな目安をつかみたいときに役立ちます。
学校英語の枠だけでなく、より広い視点で英語力を見たい人にも相性がよく、今後英検やIELTSなど他の英語試験に関心がある人にとっても、自分の現在地を確認するきっかけになります。
3.British Council のオンライン診断
British Councilは、イギリスの国際文化交流機関で、世界各国で英語教育や文化交流活動を行っています。英語試験として有名なIELTSの共同運営機関のひとつでもあり、英語教育の分野では世界的に知られている存在です。
British Councilが提供しているオンラインの英語診断は、短時間の問題に答えることで英語力の目安を確認できるのが特徴です。リーディングや文法などの基礎的な英語力を中心に、自分の現在のレベル感を把握するための参考として利用されています。
本格的な英語試験というよりは、英語学習のスタート地点を確認するための簡易的な診断として使いやすく、「まずは自分の英語力の大まかな位置を知りたい」という人に向いている方法です。
British Councilの英語診断は、診断だけで終わらず、その後の学習にもつなげやすいのが魅力です。いきなり重たい試験を受けるのはハードルが高いと感じる人でも、こうしたオンライン診断なら最初の一歩として取り組みやすいでしょう。
英語に苦手意識がある人にとっても、「まずは今の力を見てみる」という入り口は大切です。診断を受けることで、漠然とした不安が少し具体的な課題に変わり、勉強の方向を考えやすくなります。
4.Duolingo など学習アプリ内のレベルチェック
英語学習アプリの中には、簡単なレベル判定機能を備えているものもあります。たとえば Duolingo では、最初にいくつかの問題に答えることで、どのレベルから学習を始めるのがよいかの目安が表示されます。
また、英語学習アプリによっては、最初に簡単なテストを行い、ユーザーの英語力に合わせて学習内容が調整される仕組みになっているものもあります。こうした機能は、本格的な英語試験とは少し性格が異なりますが、「今の自分がどのあたりから始めればよいか」を知る入口としては十分役立ちます。
特に、長いブランクがある人や、まずは気軽に英語に戻りたい人にとっては、アプリ内のチェックは心理的な負担が軽い方法です。いきなり高い精度を求めるというより、再スタートの足がかりとして考えると使いやすいでしょう。
Duolingo English Testで英語レベルチェック
5.CASEC(キャセック)
CASECは、こちらもオンラインで受けられる英語コミュニケーション能力判定テストです。ここでひとつ大事なのは、CASECは無料診断ではないということです。気軽な無料チェックとは違い、きちんと受験して英語力を測るタイプの有料テストですが、そのぶん「今の実力をある程度しっかり知りたい」という人には使いやすい選択肢です。
特徴は、自宅で受けられるオンラインテストであること、試験時間は約40〜50分と比較的短く、テスト終了後すぐに結果が確認できる点です。
そのため、自分の現在地を把握し、次の学習方針を考える材料として活用しやすいテストといえます。
英語レベルチェックの結果は、点数より「次に何をするか」が大切
レベルチェックを受けたあと、多くの人は「思ったより低かった」「意外とできた」と結果そのものに気持ちが引っ張られます。それ自体は自然なことですが、本当に大切なのは、その結果をどう受け止めて、次の勉強につなげるかです。
もし思ったより低く出たとしても、それは英語に向いていないという意味ではありません。いま重点的に積み上げるべき部分が見えた、ということです。逆に、思ったより良い結果が出たなら、必要以上に基礎だけにとどまらず、一歩先へ進む判断材料になります。
見るべきポイントは、大きく分けると三つあります。
①語彙や文法の土台がどのくらいあるか。
②読む力と聞く力のバランスはどうだったか。
③これからの学習でどこを優先すべきか。
たとえば、英文を読むとなんとなく意味は取れるのに、聞くと急にわからなくなる人は少なくありません。この場合、英語力が全体的に低いというより、音の処理にまだ慣れていない可能性があります。逆に、単語や文法の知識はあっても、自分で英文を作ろうとすると止まってしまう人は、知識が運用に結びついていないのかもしれません。
英語レベルチェックは、誰かと比べて優劣を決めるためのものではなく、勉強の方向を決めるためのものです。結果を見て一喜一憂するより、「では次に何をやるか」に結びつける視点のほうが、英語学習ではずっと大切です。
英語力をしっかり測りたいなら、CASECのような方法も選択肢になる
気軽なオンライン診断は、英語学習の入口としてとても役立ちます。一方で、「ざっくりした感覚ではなく、もう少ししっかり現在地を知りたい」と感じる人もいるはずです。そういうときに候補になるのが、CASECのようなオンラインテストです。
CASECは無料診断ではありませんが、そのぶん、学習の方向性を考える材料として使いやすい面があります。会場試験ほど重くなく、自宅で受けやすいため、「いきなり大きな試験を受けるのは少しハードルが高いけれど、今の力は知っておきたい」という人にも向いています。
英語講師の立場から見ても、自分の現在地を知ることには大きな意味があります。現在地がわかると、「まずは中学英語を固めよう」「リスニングを重点的にやろう」「TOEIC対策へ進んでもよさそうだ」といった判断がしやすくなるからです。英語学習では、この“次の一手が見えること”がとても重要です。
今の自分の英語力をきちんと把握したい方は、こうした方法も選択肢に入れてみるとよいでしょう。
あわせて読みたい記事はこちらです。参考にしていただけたら嬉しいです。
英語レベル完全診断ガイド | CEFR・TOEIC・英検・無料テストで英語力の現在地を知る
英語学習は、「現在地」が見えると進みやすくなる
英語学習は、ただ長く続ければよいというものではありません。いまの自分に必要なことを知り、そこから無理なく進めるほうが、結果として遠回りしにくくなります。
自分の英語力がわからないままだと、不安から教材を増やしすぎたり、逆に何を選んでよいかわからず止まってしまったりすることがあります。けれど、現在地が見えるだけで、学び方は驚くほど整理しやすくなります。
英語は、昨日できなかったことが今日すぐ全部できるようになるものではありません。それでも、自分に合った方向で積み上げていけば、少しずつ確かな変化が出てきます。
だからこそ、最初の一歩として英語レベルチェックには意味があります。気軽な診断から始めるのもよし、必要に応じてCASECのような方法でしっかり測るのもよし。大切なのは、いまの自分を知り、その先の学び方を整えることです。まずは、自分に合いそうな方法から英語の現在地を確かめてみてください。


